【詩】小文

堂々巡りをして、また同じ階段に辿り着く。

一見高貴なように見えて、ただ矮小な空間に存在している。

偶然の産物というのは滑稽なまやかしで、未来は造られているだけだ。

嘆かれ恨まれるべき対象は、いつだって自分しかいやしない。

少々のことで動じない様子でも、それは凍らされているだけに過ぎない。

現実が現実で無いとしても、紛れもないリアルは存在する。

目が見えない人間が優れているようで、世の中は不思議なものだ。

唐突な運命というものは、仕組まれた現実であると知るべきである。

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