【詩】ぎらつく太陽の下で寝込む人

ぎらつく太陽の下で寝込む人は考えていた。

このままでは溶けてしまうどころか
植物の栄養分になるのではないかと考えていた。

そんな人生でも良いとどこかでは思っているのだけれども、
そんな人生は良くないのかもしれないと過去の夢を思い返していた。

輝かしく再生される過去の夢に浸りながら、
ぎらつく太陽の下で寝込む人にはどうしても分からない。

ここまでしてなぜ私は溶けているのだろうかと、
いくら考えても答えが出てこないのだ。

考えている間にも私はどんどん溶けていく。

焦燥感にとらわれた太陽の下で寝込む人は
そうだそうだと思いついて木陰の下に入った。

ぽたり。ぽたり。

じゅっと音を立てて彼の顔におちてきたのは
ぎらつく太陽の下で溶けてきた木だった。

これはいけないと木陰を飛び出て、
今度はコンクリートの建物の下に入った。

ずぶり。ずぶり。

ぐにゃりとした足元をみれば、
ぎらつく太陽の下で床が溶けていた。

これはいけないとコンクリートの建物を飛び出て
今度は固く閉ざされた地下牢へむかった。

ひんやり。ひんやり。

ここなら大丈夫だと彼はそこで寝込む人になった。

どれほどの時間が経ったことだろう。
彼が目を覚ました時ぎらつく太陽はなかった。

よし外に出るぞと地下牢の扉をあけたところ、
固く閉ざされてまったくもって開かない。

ひんやり。ひんやり。

溶けていた身体が固まっていることに気がついた彼だが
さらにいけないことに、固まり過ぎていることに気がつく。

ひんやり。ひんやり。

よし外に出るぞと地下牢の扉をあけてみても
固く閉ざされてしまってまったくもって開かない。

がんがん。がんがん。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

固まり過ぎてしまった身体をぶつけ、
必死に地下牢の扉を開けようとした。

がっしゃーん。

ついに扉が開いた!と思った時、
寝込む人は絶望する人になった。

腕が飛んだ。

ついに扉が開いた!と思った時、
寝込む人は絶望する人になった。

ぎらつく太陽の下の溶けた世界が
一息に彼を蒸散させた。

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