【曲】Inner

LRでです。

Youtubeチャンネルに、新しい曲をアップしました。ちょっとだけ泣きそうです。

LR – Inner

前回のFFHと同じように、今回もループ即興をベースで作った曲です。

「ちょっと泣きそう」と書いたのは、今回はじめて『頭の中の座標』を音に出来たと感じたからです。

座標の話は【芸音】その音を入れる必然性でも少し書いたんですが、音楽に限らず、ずっと昔から頭のなかに『座標』があります。

例えば何か悩みがあってどちらに進むか迷った時に、「これの答えはxyzのこの辺の座標だ」ってまず映像化された位置みたいなのが思い浮かんで、それを具体的な言葉に変換するということをやってます。

誰かから悩み相談された時も「答えは絶対このポイントにあるでしょ」みたいなのが思い浮かんで、それを言葉にすると「何でそんなに分かるの?」とか言われることが多いです。(有り難きこと)

自分自身のいろんな物事への洞察にも、座標を使っています。

この『座標』は僕の頭の中で使っている『イメージ言語』の一つです。

イメージ言語というのは【日記】電話が苦手な話でも少し書いたけど、頭の中で使ってる言語のことで、プログラムに近いです。

例えばプログラム言語ってint aとか何かを定義したり、そういった文字が並んで成り立っているけれど、目に見えるプログラムの動作は文字の羅列ではないと思います。

このページにしても、htmlとかcssとかいろんな文字の羅列が、読めるページを見せてくれています。

同じように、

人間はもともと言葉を知ってるわけじゃなくて、頭の中で鳴ってる言葉を「人に通じる形でどう表現するか?」を後天的に学んでる

のです。

言葉を学ぶってそういうことだし、逆に「うまく言葉に表せない」って気持ちはそういう仕組みの上で起こります。人に通じさせるための翻訳方法がわからないのです。

それで、それぞれのプログラムやウェブページには、それぞれの記述のルールがあります。その媒体が理解できる言語で書かないとバグが起こります。

もちろん頭の中の言語(イメージ言語)でも自分なりの記述ルール(思考のクセのようなもの)があります。

じゃあもし、

「世界がC言語で出来ていて、イメージ言語がJavaだったら?」

どうでしょうか。

もしC言語への翻訳方法を学ばなかったのだとしたら?

分かりやすく言えば、異国でひとりぼっちです。

現地の言葉が難解すぎて、誰も教えてくれないので、伝えたくても伝えられないまま生きるしかありません。

それでやっと曲の話に戻ってくるんですが、僕の頭の中のイメージ言語の一つが、座標だったんです。

でも頭の中の言葉の、表現方法がわからない。

頭の中で鳴り続けていて、確実にそこにあって、それは僕のコアな部分なのに。

誰にも伝えられない、誰にも形にして見せられないって思い続けて来ました。

異国でひとりぼっち。

視覚的にわかりやすいから「絵を描ければいいな」って思ったこともあったけど、納得いくものは描けないし、なんか違うなって気持ちでした。

でも今回、Innerという曲を作って、なんというか、

「言葉が通じた」

って思いました。

いや、通じたかはわからないけれど、「初めて自分が社会的に誕生した」って感覚に近いです。

異国語のおはようございますだけ覚えたみたいな。

今後また作り続けてって、いろんな言葉を覚えられたらすごく嬉しいです。

LRでした、おやすみなさい。

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