【詩】時計台

ビルに隠れた時計台
わずかに頭を覗かせる

平和な明日を願います
高いとこから見ています

人や車の往来と
寂れた橋げた つるだらけ

でも泣き叫ぶ声 しないから
これでも街は 幸せです

銀色の壁に反射して
光は僕らに届きます

影にまみれた住宅街
少しの光を 楽しみに

義務に時間に追いかけられて
毎日彼らは小走りです

木と勘違い つるみたく
冷たいものに しがみつく

ここしかないと 根を張れば
周りは廃れた暗い家

真っ直ぐ上に 進みます
少しの光を待ちわびて

ああ時計台 時計台
この街は今も 平和です

ああ時計台 時計台
少しの光を 楽しみに

わずかな平和を 糧にして

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