【詩】雨の日

鳩に畏れおののいた6日後、
僕は平然とあの子の上を歩いている。

季節を読めないバッタは側溝に埋まっているし、
綺麗な老女は世界を装っているようで。

まるで不安定な金属プレートは安心には程遠く、
古いものも壊れていくから愛することは出来ない。

か細いものはとても美しくて、
木の枝と間違えて蹴り飛ばせば、

それはただのミミズでした。

雨の日。
雨の日。

流されゆく。

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