LR/sounds.Artででででででです。
昨日はなんか人生がしんどかったので映画でも観に行こうと思って、前から気になっていた
ミッドサマー(ディレクターズカット版)
を見てきました。
ディレクターズカット版と言っても、テレビもなく普段映画も見ないのでこのタイトルは最近知ったばかりのもので、
「へーカルトを描いた映画なんだね。あ、今日で近場の映画館での上映終わるじゃん!気になるから観に行ってみようかな」
ぐらいの感じでした。
感想はと言うと……
「しんどかった。」
今日人生しんどかったから全てを忘れて映画観に行ったんだけどミッドサマー人生よりしんどかった
— LR/sounds.Art (@lrsoundsart) August 14, 2020
いや、結論から言うとめちゃくちゃ好きです。
音楽・作り込み・抽象表現の使い方とかすごくしっかりして表現豊かだしそれでいてマニアックになり過ぎてないから見やすさ伝わりやすさもあって。
久々に
「人生に衝撃をくらった」
ぐらいの印象はある素晴らしい映画でした。
なんだけども、
主人公に同調してしんどい。
何がしんどいかというと、主人公のダニーという女性(大学院生)が躁うつ・パニック・不安障害系なんですね。
僕は母を含めてリアルにそういう方と出会う機会が多かったので、トラウマなのか分からないんですけどダニーに同調しちゃったんです。
ダニーはかなり感情の起伏が激しくて彼氏に依存してたりするんですが、もともとそうなのに妹が自殺しちゃってさらに不安定になって。
呼吸が激しくなったり動悸したりトイレに駆け込んでワーって泣いたりするんですけど、見てるこっちまで心臓が締め付けられて動悸がしてきて、そのままのテンションで170分を乗り越えることになりました……。
映画館を出た時にはもう
「めっちゃ疲れた」
って感じで、映画自体はすごく良かったのもあって謎の疲れと満足感でアメとムチで見事に手懐けられました。
とりあえずその感想が第一でカルト映画とかホラー映画というより
精神攻撃系映画
みたいな印象が強かったんですけど、他に感想挙げるならば
・音楽と使い方がめちゃ秀逸
・抽象表現が適度に分かりやすい
・白い映像は字幕が見えづらい
・思ったよりカルトではなかった
・綺麗で現世から隔絶された場所
・理想郷、コミューンのリアル
・先祖の木に見る外界と内界
・計画と無意識の境界線
などはあるかなあと思います。
特に音の使い方は本当に素晴らしくて、BGM(”バックグラウンド”ミュージック)のレベルを完全に越えて音が主体で引っ張っていく場面が多々あって。
あんまりそういう映画は見たことないので凄いなと思いました。
またカルト性ですが元々は「カルト宗教の雰囲気を感じたいなー」というところが目的だったので期待してたんですけど、そこは思ったよりカルトではなかったというか
リアルなカルト宗教っぽさ
はあったのかなと思います。世界はもちろん日本でも一昔前までは、山奥深くの村とかでこういう文化の村ありそうだし。
今でもたまにカルト宗教の集団自殺とか騒がれますが、そういう激しさをもっと映画的に強化したものなのかなーと思ってたのでそこはちょっと思ったものとズレてましたね。
でもほんとにリアルだったので、生贄文化があるかはさておき、こういう感じなんだろうなってのは伝わってきて良かったです。
あと、日本でも理想郷を作っているところっていくつかあると思いますが、それはどうなんだろうなってのを考えていくキッカケになると思いました。
とりあえず良い映画で心に残りそうなのでDVD買っちゃうかもしれません。
ちなみに同じ監督のヘレディタリーはより怖く強烈らしいので、そちらもそのうち観てみようと思います。(もっとしんどいと思うけど、、、)
LR/sounds.Artででした、おやすみなさい。