【詩】「寝首をかいてやるぞ!」

「寝首をかいてやるぞ!」と、若い頃は息巻いて年輩者に噛み付く人が、年を取ってくると年を取った立場で話をする、僕はこれが不思議でなりません。
心の中の年輩者は、いくつになってもそこにいて、「寝首をかいてやるぞ!」ほどでなくても、息巻いて成長をしていけば良いのに、
なぜ年を取ると、越えようとした年輩者そのものになってしまうのでしょうか。

それは結局、永遠の生命とか、際限なく広がりを魅せる心的世界を基準に生きているのではなく、
目の前に存在する少し上のハードルを見て生きていたに過ぎないのです。抽象ではなく具体を見ているということです。

それでは、成長は止まります。人生損をしていると、僕は思います。

スポンサーリンク