【詩】人間にしかなれない

基本的に、賞味期限を見ずに牛乳を買ってしまうような奴だから仕方ないんだ。

空がとても綺麗だから散歩していたら、みるみる曇ってきて雨が降ってきちゃった。
さっきの優しい風はどこ?暖かい空気は帰っちゃったの?そんなこと思っちゃうけど、天気予報なんて見ない奴なのさ。

それでも、まぁ別にいいや、雨の匂いって好きだし、濡れた視界もいいもんだ、なんて濁流見ながら肯定しやがる。実に阿呆だね。阿呆。

向こう見ずといえば向こう見ずだけど、これでも良く考える方なんだぜ。石橋叩いちまう。あちこち。あちこち。
叩きすぎて渡れなくなっちゃうほどじゃないが、ほら、橋は大量にあるものだろう?全部叩こうとしがちなんだ。無駄、全くの無駄。

こんな優柔不断さを飲んでるような人生だから、星を見て思うんだよ、あー、綺麗だなーって、落ち着くなーって。
そういうの、君にあるかい?あるかい?うーん、あるだろうねえ、きっと違うものだけど。

でもまぁ、誰かが特別なんじゃないよ、みんな特別なんじゃないかって思う。
ただまぁ、ほら、流行ってたアレ、オンリーワンとかいうのも、夢物語に聞こえたりするよねぇ。

所詮みんな必然の飼い犬だったりするんだけど、案外自由意思ってのは存在するんじゃないかと、味噌カツ食べながら思ったよ。
世界の違いって奴なのかなぁ?あがこうとする奴は馬鹿だけど、あがこうとしない奴も馬鹿だね、ほら、みんな一緒。所詮必然の飼い犬なのさ。

人間は、人間なんだから。
人間にしかなれないからね。

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