もし この枕元に薬があるならば
きっとそれを 口にするだろう
そして 二度とは戻せない薬を見
猛烈に後悔するに違いない
闘っているのだ
歪んでしまった蜘蛛の巣のように
おかしく曲がった首をかかげて
この布団に吸いつけられるように
闘っているのだ
生きることはこういうことかと
おかしく曲がった脚をささげて
この地面に縫いつけられるように
闘っているのだ
過ごした時に責任を感じ
薄暗い部屋を薄ら笑い
うっすらと瞼をあけて
流れて落ちる涙を感じ
情と共に意識を堕とし
うっすらと命を嗤い
闘っているのだと
言うべき人も
言うべき心も