【に】半明晰夢の中で作る曲

LR/sounds.Artでででででです。

最近はだらだら無意味に毎日を過ごしていますみたいなことをよくブログに書いてるんですけど、先々週ぐらいから食い扶持稼ぎがちょっと忙しくなってきてまして、

パソコン+食べる寝る+合間にゲーム

だけの生活にほぼなってました。

僕は普段ゲームとかやらないんですけど、【の】スマホゲームで得たものって記事でも触れたようになんか自分にとって無意味なものをやってたい期間だったのです。

今もそれは続いてますが何かまた「音楽やらなきゃなあ」みたいな気持ちになってきて、部屋を掃除していらないもの捨てて、ちょっとずつですがマシな環境に戻ってきました。

時折こういう

めっちゃ苦しい→脱却サイクル

が僕の中で起こるんですけど、どうもここ数年はめっちゃ苦しいのレベルが上がってる印象があって、脱却に時間がかかってしまいます。(昔は1ヶ月半ぐらいだったのに、今は3ヶ月とか半年とか)

代わりに脱却時に得るものもすごく大きくなってる感があります。ゲームの高レベルミッションが難しいみたいな感じです。僕は何に向けて成長してるんだろう。

それはさておき、2週間近くずっと『パソコン+食べる寝る+合間にゲーム』だけのシンプル生活である意味頭が整理されていたんですけど、

先週末金曜日から一息つける時間

があってなんかホッとしたんです。

そしたら反動で今日月曜はめちゃくちゃに寝てしまって、こういうことも良くあるんですけど20時間寝てしまった気がします。疲れが溜まってたのかもしれない。

20時間寝てたと言っても別にずっと熟睡じゃなくて、寝たり起きたりを繰り返したりなんですけど、そうやって寝たり起きたりしてると

半明晰夢タイム

が現れやすいです。

明晰夢ってのは『夢の中で動ける夢』みたいな感じなんですけど、『半明晰夢』と書いたのは「動けはしないけど意識は夢を鑑賞していると自覚してる」って状態だからです。

ここで鑑賞の意識が強まると動けるし、強すぎると覚醒します。たぶん脳波的なものが上がったり下がったりしてるんでしょう。

それはさておき、

半明晰夢の中で曲を作ること

がよくあります。

曲を作るというのは、

・見知らぬメロディが流れてくる
・ピアノ曲を演奏しながら作っている
・オーケストラ曲を作っている

みたいなことを夢の中でやっています。

そのうち大半を占めるのが『見知らぬメロディ』で、その場合はだいたい飛び起きてすぐにiPhoneのボイスメモで口ずさんで録音して、また寝ることが多いです。(でも寝つつある時にまた出てくるのでしばらく寝れません……)

残り少ないケースが

『ピアノ曲』と『オーケストラ曲』

なんですけど、

何が悔しいって、何が悔しいって

目覚めても技術的に再現できない

んです。

そもそも僕には複雑すぎて起きたらほとんど覚えてないことが多い……。

流れてる時、作ってる時はめちゃくちゃ気持ちいいし、「ここはこういう風にしよう」って思ったら望む音の楽器が勝手に演奏してくれて、ハーモニーみたいなのも合ってて、

「あーこれ絶対曲にしたい!」

ってなるんです。

でもDTM出来ないしピアノが弾けるわけでもないしギターも上手じゃないし。

何より

『覚えていない=意識に再現できるだけの土台がない』

ってことだと思うんですよね。

土台って言うのは、例えば音楽理論とかピアノの技術とかオーケストラ曲の作り方とか、なんかそういうもので、そういうものの土台がほとんどないので、

潜在意識に曲があっても意識に上らせることが出来ない

ってことだと思うんです。

もうこれはめちゃくちゃ悔しいです。出会った曲が形にならないんですから。

でもだからといって音楽理論から作曲してるわけじゃないしDTMにあまり興味もないので、そこを学ばないと意識で再現出来ないけど学ぶことにはあまり積極的ではない、みたいなジレンマがあります。

そもそも

なんで音楽理論やDTMにあんまり興味がないのか

って話なんですけど、もともと「映画音楽作りたいなあ」みたいな気持ちはあるので音楽理論やDTMをやってみようかなと思って本とか買ってみるんですけど、一向にやる気が出てこないんですよね。

音楽理論について

は一応本とか読んだりしてみるんですけど全然頭に入ってこなくて、たぶんこれは僕の屁理屈頭のせいなんじゃないかって思うんです。

音楽理論ってなんていうか学問と似てて、『既存の音楽を分析する→理論として体系化する→体系化した理論を利用する』みたいな感じなんですけど、体系化していく中で削ぎ落とされて一般化されてシンプルになっていくんです。

そのシンプルになっているものを楽曲に当てはまると『当てはまらない部分』が出てきて、それをイレギュラー扱いして変な記号とか付けて「これはイレギュラーですよー」って表現したりするんですけど、なんていうかそういうイレギュラーな音たちに

『普通』から外れた苦しさ

みたいなのを感じてしまって、なんかムカつくなあって思います。

そもそもが西洋音楽で作られているから十二音階で作られていたりするし、その時点でなんか型にはめられる感じが嫌だなあみたいな。なんて偏屈なんでしょうか。

でも十二音階の間にも色んな音があって、その音の微妙な差がまた楽しいのに、それをそぎ取って楽譜にしちゃうってのが何かいたたまれません。

その、あとは

文化とも似てる

って思うんです。

文化もまた『みんなの共通意識』みたいなところがあって、例えば秋田県のなまはげとか意味分からないんですけど、それが伝統で文化として意味あるものだからやっているし続けている。

それはそれでいいんですけど、きっと秋田県にもなまはげ嫌いで小学校の時になまはげで泣いてしまった思い出がトラウマになってて「あんなもの無くしちまえ」って思ってる人だっているわけで、そういう人は何となくその社会の文化に乗っかれなくて疎外感感じてしまうんじゃないかなあって思います。(すみません秋田県の話は完全なる想像)

おんなじように、音楽に対しても僕は文化チックなものを感じていて、例えば日本はポップソングが主流だけど全然共感出来なかったりして、そもそも昔は日本語曲がなんだか苦手でした。日本語曲作ってるけど。

そういう文化に乗れないとなんか精神的にすごく少数派になってしまって、寂しい思いをしてしまいます。

(だから僕は文化って言葉が好きではないし、「これは文化だ」と言ってそこに当てはめようとしてくる人や、当てはまらないと糾弾するような人たちが大嫌いです。)

音楽理論についても、西洋風の音楽理論って型に当てはめちゃうとどうも四角くなっちゃって他のものは切り捨てるみたいな感覚を感じてしまって、そういう感覚が合わないので音楽理論的に曲を作るというのはしたくないなあって思ったりします。(これが銭稼ぎの仕事なら学ぶと思うけど)

十二音階の狭間の音の味方でいたいです。

DTMについて

は、これもMIDI的に音符をポンッて入力するとドレミファソラシドしか無くなっちゃって、曖昧な音を出せないなあ悲しいなあってのが一つ。

もう一つは、僕にとって音楽は

精神性→身体性→音への変換

がすごく大事なものなので、机の上に座って、クリックして曲を作るって感覚がどうも馴染まなかったりするんです。心と体の感覚がすごい大事です。

それはなぜかというと、割り切れないすごく小さな無意識的な情報が音に乗るからです。

この辺はiPadのガレージバンドでポコポコ叩きながら即興で遊んでると面白いものが出来たりするので何かしらテクノロジーで解決していくのかもなあって思ったりするんですけど、でもやっぱり映画音楽みたいな本格的なものを作ろうとしたらiMacで大画面でドーンって環境でしかもMIDIキーボードでピアノなんか弾いちゃったりして、そういうのやらないといけない。

ただ使ってみて思うんですけど僕Macの操作感が苦手で、たぶんWindowsに慣れ過ぎちゃったからだと思うんですけどどうも音楽以外の生産性をMacだと出しづらいので「今後Mac買うことあるのかなあ」みたいな感じなんです。iPadとiPhoneは好きだけど。

そうなると鉄板の『MacのショートカットでProtools爆速!』みたいなのが出来なくて、なるべくiPadだけで解決したいなあとは思うんですけど『体系化』されてる作曲法や周辺技術はやっぱりパソコンベースのものだから、イレギュラーかもしれないけどWindowsでそれにチャレンジしなきゃいけないです。

その辺も、DTMがっつりやろうかなあって気持ちにブレーキをかけているような気がします。

(昔お世話になったエンジニアさんがWindowsですごく良い仕事してくれてたので僕が求めるものぐらいだったら問題ないのかもしれないけど)

たぶん根本的なところで言えば

自分が作りたいものに音楽理論とDTMは必要ないと思っている

みたいなところがあって、少なくとも『意識の上』では

・こういう環境がほしい
・こういう物を作りたい
・こういうことを追求したい

というのが定まっていて、それを追求する限りはもう理論もDTMもいらないんですね。

だから無理してそれらを頑張る必要って全然ないんですけど、でも今日みたいに『半明晰夢の曲』が再現できないということが起こると、どうもそれはもったいないというか、なんか「もう二度と会えない小さな生き物がどこかに飛び立ってしまったなあ」みたいな感覚があって寂しいです。

それも侘び寂びなのかもしれないけど、このまま一生そういう出会いを再現出来なかったら僕にとってはすごく苦しいし悔しいことできっと死ぬ時に後悔すると思うから、もしかしたらそろそろ学ぶべき時なのかもしれないなあという感じもしました。

いろいろ今後の人生について考えたりする時期でもあるし、もう少し身の回りを整理しながら、何か進められたらなあと思います。

LR/sounds.Artででした、おやすみなさい。

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