【ぼ】僕は”音楽”には向いていない。

LR/sounds.Artでででです。

なんか最近は昔の詩の更新が多かったので、普通の記事を書くのは久しぶりな感じがします。

それでここ1〜2ヶ月、詩とか絵とか護符とかもちろん音楽とか、いろんなものを作ってきました。

それだけじゃなくてしばらくぶりに読書してみたり、毎日ヨガやったりプチ筋トレやったり瞑想やったり、習慣化とか朝型生活などもやってみました。

そうやって毎日やることを固定化しながら思考を続けていると定点観測で見えてくることがあります。

今までもやっとしていた中で一番明確化してきた気づきが

「僕は”音楽”には向いていない」

ということです。

これの意味なんですけど”音楽”の定義は『商業音楽』という意味で、普通にコンサートやって聞いてもらってという音楽のことです。

これには向いてないんだろうなというのが明確化しました。

分かりやすく伝えるために、仮に商業音楽の対義語としてアート音楽という言葉を設定すると、

アート音楽=問いかけを投げる(パズル・思考)
商業音楽=答えを示す(共感・エンタメ)

で、

全く方向性が逆

なんです。

それで、僕は問いを投げるのが好きだし解くのも好きなので、音楽でもそういった方向性を取ることが多いです。

でも一般的に音楽としてイメージされるものは『共感・エンタメ』であるので、その時点で強烈なアウェーだなって気がついて。

これが仕事とかビジネスだったら『どうでもいい』ので違和感なく共感のベクトルに乗せることが出来ますが、やりたいことである音楽はそうではいかない、じゃあ向いてないなって思ったんです。

(ちなみに『どうでもいい』の意味については【の】文化的な創作と文化を1からつくる創作って記事でちょっと触れました)

例えばですが、僕が今まで作った曲だと『エフェドリンの海』という曲は共感寄り、

こないだアップした『それいけディストピア』という曲は、エンタメ要素のある問いかけ、

『Stagnant Dimension』というインストは瞑想的要素を除いてはほぼ完全に問いかけ、

なのかなって思っています。

ただ『やりたいこと・好きなことの方向性』はアートであって問いかけなので、共感・エンタメフィールドで何か反応をもらおうと期待するとか、がんばろうとか、そういうのはもうやめようなんて思ったのです。

それでちょっと整理がてら書いてみるんですけど、

自分に向いている真の方向性

の的を完全に絞るためには、この3つを書き出すと良いです。

1.最も強い素養
2.得意なこと
3.やりたいこと

僕の場合は、

1.最も強い素養(言語・洞察)
2.得意なこと(伝える・効率化)
3.やりたいこと(アート・問いかけ)

となります。(それぞれ2〜3個に絞る)

この3つの重なるところが『真の方向性』になります。

僕の3つから考えてみると、例えばですが

・ルポライター(言語洞察・伝える・問いかけ)
・社会派詩人(言語洞察・伝える・アート問いかけ)
・社会派シンガー(言語洞察・伝える・アート問いかけ)
・講演家(言語洞察・伝える・問いかけ)
・コーチング(言語洞察・伝える効率化・問いかけ)

とかになります。

さらにこの中から『やりたくないこと』が含まれるのを削除します。僕の場合は、

・頻繁な外出
・電話応対、車の運転、スーツ
・ブラックな環境

がとにかく嫌なので、まずルポライターはNGです。

他の4つはまあ行けるかもしれませんが、どうしてもやりたいことはアートなのでコーチングや講演家もメイン路線ではないかもしれないですね。

となると社会問題を扱う詩人やシンガーというのは残ってきますが、あとは最初に書いた『業界の土壌』みたいな部分との照らし合わせ。

最初に書いたように”音楽”には社会派の土壌が弱く(フォークの時代なら分かんないけど)それ主体では単純なやり方では厳しそうです。

じゃあ詩人はどうかというと遠巻きに見てですが思想性の強さみたいなのは感じていて、土壌的には合っていそうです。(詩だけで食べていくの大変そうだけど!)

ちなみに芸術家はあえて入れなかったんですが、言葉を使った芸術家というくくりは1つの方向性にはなりそうですね。

……と、ここまで試しに書いてみただけなんですけど、結局のところは

『作りたいもの作ろう』

には変わりはないんですよね。詩でも音楽でも絵でも美術でも。(まあ『売れる曲作るぞ』とかの意図で作ったことは一度もないんですけどね)

ただ、今まで書いた

全要素が包括された地点が、一番居心地がいい

というのはあります。

僕の場合はというと、昔からやっぱりアート思考的なところはあるので、そこに全部落とし込んでいくのが一番いいんだろうなって思います。

【ぼ】何でMoMAで個展がしたいんだろう?という記事にもちょっと書いたんですけど、何かを直接的に言うのではなくて、問いかけを投げる形の作品を作るのが好きなんです。

それで見たり聞いたりした人には何か考えてほしいし、作品とその人との関係性のヒモみたいなのをたどって、何かを持ち帰ってほしいです。(欲を言うならその気づきをぜひ人生で役立ててほしい)

素養のところで『言語』と書いたけれど、僕にとっては音楽も絵も美術も抽象的言語のような形で理解していて、そのまま言葉として扱うのではなく抽象的言語として扱っていたいです。

その意味では、やっぱりアートとしてまとめるのが一番合っているというか、居心地がいいんだろうなって思ったりします。(これはあくまで形式の話で、業界の空気感は分からないですが)

ただ今回この記事を書いて気づいたのは、

・具体的言語も作品に取り入れる
・社会問題をテーマに入れる(※政治運動とは別)
・日本的感性を入れる(日本に生まれた固有の素養)

この3点については、通底したテーマというか一つの強みとして取り入れていくべきだなと思いました。

今フォーマットとしていくつかアイデアがあるので、今日の気づきを落とし込みながら、なるべく持続可能性がある形で実現をしていけたらいいなと思います。

LR/sounds.Artででした、おやすみなさい。

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