【の】文化的な創作と文化を1からつくる創作

LR/sounds.Artでででです。

この頃、インスタで他の方の音楽作品とかも聞きながらよく思うのですけど、やっぱり

文化的な創作と文化を1からつくる創作

があるな〜と思います。

文化的な創作とは何か

と言えば、それは『過去つくられたフィールドをベースに積み上げていく創作』です。

例えばブルースならブルースのフィールドをベースにして、ちょっとジャズっぽいものを入れてみたりエレクトロニカみたいなものを融合させてみたり。

『今までの文化を踏まえた創作』ということですよね。

これはどんな世界でも主に『プロの仕事』としてとらえられていて、

・科学では過去研究をベースに新しい研究をする
・ビジネスでは売れた事例をマネて新しいものを生み出す
・アートでは過去作品へのテーゼやアンチテーゼとして創作したものが評価される
・音楽ではすでにあるジャンルや響きやすいフィールドの中で作曲する

とかが文化的な創作にあたります。

つまりは

『すでにある社会的フィールドに則る(文化ルールを遵守する)』

みたいな感じで、一般的に評価されやすいのはこちらです。

一方で、

文化を1からつくる創作

というのもあって、これはオリジナリティに忠実にやりたいことやろうぜみたいな感じです。

例えば、

・絵とか学んでないし研究もしてないけど自分の描きたいものをひたすら描き続ける
・音楽理論とか学んでないけど感性に従って曲をつくる
・「これが作りたい」に基づいて謎の発明をする(ドクター中松的な)

とかがそれにあたります。

こちらは既存の文化フィールドに則らなくて基本的に自分で1から文化をつくるような活動なので、偶然に何かのフィールドにのらない限りはなかなか評価されづらいです。

でもこれの良いところは「作りたいものしか作らない」というところにあって、外部定義ではなく自分の心に忠実な内部定義なので創作の満足度は格別だったりします。

それで、

「僕のやりたいことは後者だな」

っていっつも思うんです。

とにかく1から作りたい。何かのフィールドの上で踊るより自分でフィールド作りたい。

これって完全に自分の性格なんだろうなって思うんですけど、何をやってもだいたい自分流になってしまうというか、逆にフィールドの上に乗るのがあんまり気持ちよくないんです。

もちろん学ぶことはあるんですけど、取り入れるものと取り入れないものを明確に分けているので、学んだフィールドの中には入らずにあくまで自分フィールドの中にいるというか。

もともと

集団心理に巻き込まれるのがめちゃ苦手

なので、創作以外でも集団ルールに馴染むことが難しいというか「なんか気持ちよくない」「なんか窮屈」なんですよね。

だから音楽でも何でもそうなってしまう、でも逆に言えば

仕事はフィールドに乗ってやっている

という感があります。

何かを創るとき、きちんとルールを守っている。

それが何で出来るかといえば、「どうでもいい(自分の本質とは関係ない)」からなのかなって思います。

ここでいう自分の本質=創作のことですが、

やりたいこと=自分流で作りたいものを創ること
仕事=ルールに則ってやること

です。

なので仕事は全然やりたいことじゃない、だからどうでもいい、どうでもいいからルールに則れる、みたいな方程式が出来ているのかなと思います。

さらに言えば、どうでもいいからルールに則れる→だから評価されやすいという式も成り立つのかなーと。

『やりたいことで食べる』って難しいなあ

なんて思ったりもするんですけど、自分のフィールドを作れるかは結局自分次第なので、これからも作品作り続けたり、一つ一つしっかりやっていこうと思いました。

LR/sounds.Artででした、おやすみなさい。

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